神尾楓珠インタビュー「兄弟の絆も見どころです」『シグナル 長期未解決事件捜査班』

特集・インタビュー
2018年05月01日

現在放送中の『シグナル 長期未解決事件捜査班』(毎週(火)後9・00 フジテレビ系)で健人(坂口健太郎)の兄・亮太を演じる神尾楓珠さんにインタビュー。「インタビュー慣れしていないので…」と緊張しながらも、作品や俳優業への思いを語ってくれました。


俳優業に興味を持ったきっかけは「海猿」の伊藤英明さん

神尾楓珠インタビュー◆「最近街で初めて声をかけられたんです!」とうれしそうに話してくれた神尾さん。

この間、街で「『アンナチュラル』見ました。神尾楓珠君ですよね?」って言われて。役柄もインパクトがあったので、『アンナチュラル』への出演は反響がありましたね。TwitterやInstagramへのリプもうれしく思いながら読ませていただいています。

◆俳優業に興味を持つきっかけは何だったんですか?

きっかけは(ポスターを指差し)「海猿」です。伊藤英明さんが男らしくてかっこいいなって。背中からもう…包容力があふれ出てますよね。以前から興味はあったんですけど、なかなかオーディションを受けるところまで踏み出す勇気はなかったんです。でも高校に入ってサッカー部を退部してから、サッカー以外にやりたいことがあるかなって考えた時に、俳優だなと思って伊藤英明さんが所属していた今の事務所のオーディションを受けました。僕は結構消極的で、自発的に「これ、やりたい!」っていうことをあまり言えないんですけど、俳優さんには本当になりたくて。だからもし親に反対されたとしてもやるつもりでした。

◆憧れの伊藤さんとのお会いした時はいかがでしたか?

神尾楓珠インタビュー伊藤さんの撮影現場を見学した際にごあいさつをさせていただいたのですが…、当時はまだ高校生で照れ隠しというか気取っちゃうところがあって「好きです」とは言えませんでした(笑)。現場で伊藤さんがスタッフさんに筋トレをずっと教えていて、僕はそれをずっと見ていました(笑)。

◆『シグナル 長期未解決事件捜査班』で、神尾さんが演じるのは、ある事件をきっかけに逮捕され、自ら命を絶ってしまう亮太。この事件や死が、弟・健人の人生に大きな影響を与えます。

正直、こんなに重要な役どころだと思っていなかったので、それを聞いた時は“やばい”と思いました(笑)。でもビビッていてもしょうがないし、思いきってやろうと。僕自身、影のある役柄をやっていけたらなと感じていたので、冤罪など重たいテーマを扱う、そういう部分もいいなと思いました。

◆亮太を演じる上で苦労した点はありますか?

神尾楓珠インタビュー監督がどんどん引っ張ってくださる方で、指示もとても分かりやすいんです。あと亮太のあまり感情を表に出さないところが僕と似ているんじゃないかなとも思っていて。ただ現在彼が生きていた頃の回想シーンを撮影しているところなのですが、これからの撮影のことを考えると怖い部分もあります。事件に巻き込まれて、犯人にされてしまうという亮太の置かれた状況をイメージするのってなかなか難しいじゃないですか?僕はまだあまり感覚で演じるほうではないので、役を自分に落とし込む作業を丁寧にしていきたいと心掛けてます。

◆では最後に『シグナル』の見どころを教えてください。

実際にこういうことがあるっていうことをどうリアルに伝えていくかを意識しながら、亮太の死が見ている人にとって何か考えさせられるものになればいいなと思っています。今後亮太の事件の真相が明らかになっていきますが、彼の中ではどんな時でも健人が大好きで守りたいという気持ちがあります。だから健人と亮太の兄弟の絆も見どころなのかなって感じているんです。

 

■PROFILE

●かみお・ふうじゅ…1999年1月21日生まれ。東京都出身。O型。映画「兄に愛されすぎて困ってます」、ドラマ『監獄のお姫さま』『アンナチュラル』(TBS系)に出演するなど活躍の幅を広げる。

 

■ドラマ情報

『シグナル 長期未解決事件捜査班』
フジテレビ系
毎週(火)後9・00~9・54
 
●photo/中村圭吾 text/山下紗貴